2013.10.16 Wednesday
『死霊館』(原題: The Conjuring)※ネタバレなし
とりあえずレビューを 読む前に先に、この予告編を観てくれ。
http://www.youtube.com/watch?v=wsUHGHMiaeo
いや〜ヤバい。まだ怖い。
久々だわ、こんなにひきずるの。
今日は台風直撃で人通りも少なかったので近所のユナイテッドシネマ豊洲ららぽーとまで「死霊館」を観て来た。
今年はじめだったか「まるで短編映画のような、怖すぎる予告編」として公開されたこの予告編を観て怖すぎてビビり”絶対観よう!”と思った本作。
本国アメリカでもこの夏に公開され、案の定の大ヒット。
ますます日本公開が楽しみになり、ついに決定した「死霊館」という邦題にズッコケながらも、ついに本日観て来た。
いやはや、クッソ”怖かった”。
間違いなく21世紀恐怖映画の傑作だと思いますよコレ。
俺的には日本恐怖映画の名作”オリジナル”『リング』以来の名作っすわ。
でもって案の定「死霊館」ではなかったわ。
個人的にどの辺がネタバレせずに素晴らしかったっていうとさ〜
まず”怖い”のよ。
いや、ホラー映画なんだから当たり前じゃん!って思うだろうけどさ、「ビビる」とか「グロい」ではなく、恐怖映画で純粋に「怖い」ってなかなかないのよ。
これ凄いな、と。震え上がったよ。
で、やっぱ脚本ね。
伏線や回収、そして物語を加速させながらそれでいて観客に”矛盾”を感じさせないパワー。ホラー映画はたいがいパワーで押し切ろうとして”矛盾”が丸見えになって覚めちゃうこと多々あるけど、もうグイングイン加速させていく構成力。
エモーショナルなドラマのバランスも最高でした。
そして演出。
「怖い」って色々な対象があるじゃん?本作もその辺ふんだんに使われてるんだけどね。暗いところ、地下室、クローゼット、ベッドまわり、で、お人形。
いや、ヘタすっとやりつくされて一番怖くないんだけど、本作は間違いなく90年代世界を震え上がらせた「リング」を代表をする”Jホラー”の数々を経て、それを西洋の恐怖感で消化し前進させてるので、ステレオタイプな恐怖アイコンがとにかくクッソ怖いし、素晴らしい。これ、特撮怪獣とロボットを「パシフィック・リム」でガッツリひっくり返されたことと同じこと起きてるんじゃない?コレを経て、どうする今後のJホラー!?ってなぐらい、今後の日本の恐怖映画も期待したくなっちゃいましたよ。
あ、でもって、これ当たり前だけど絶対映画館で観た方が良いよ。
上映劇場少ないけど。
本作はね、”音”によって”その存在”を巧みに演出してるんですよ。
劇場が圧し潰されるんじゃないか?っていうぐらい、”その存在”の恐怖を肌で感じる事が出来るし、それが脚本の説得力へと繋がってます。なので、これTVで観たら感じ方全然違ってくると思う。”あの感じ”はウチのゴリスポシアターシステムも再現無理だと思う。
あ、あとこれ重要!
邦題の「死霊館」、内容からマト外れすぎ!!
観賞後、改めて原題の『 The Conjuring』の意味調べてみたんだけど納得!だし、言葉の意味が内容とバッツリとちゃんとリンクしてるので恐怖倍増っすわ。
いや〜長々と書いたけど、本当に素晴らしく怖かった。
ジェームズ・ワン監督の代表作だと思うし、やっぱ凄い才能だわこの人。
(あの名作「ソウ」シリーズの生みの親でございます。)
ぜひ、おすすめっす!
しかし、怖すぎて今夜寝れる気がしないんだけど、どーしよー・・・。
『死霊館』(原題: The Conjuring)公式ホームページ
http://wwws.warnerbros.co.jp/theconjuring/index.html