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    タクシー
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      一昨日リフォーム中の2Fの材料買いに近所のホームセンターへ。

      帰りの下り坂で強風で荷物が前輪に挟まりそのままチャリがジャックナイフして空中へダイヴして見事転倒。

      動けずそのまま救急車でピーポーGO!
      病院たらい回しの果に着いた病院がまた微妙で、とりあえずシップ貼られ松葉杖持たされ帰宅。

      もうコケ方としては、プロAのチャリバトルで前輪に竹棒突っ込まれて転倒するあれを1人でやってしまったわけです。

      いや〜下り坂だから落ちるまで長い!
      もう思い返す脳内BGMはアノ曲ですよ。 

      で、そんなわけで歩行者困難になり現在松葉杖生活なんですが、長距離移動がキツいため財布もキツいけどタクシーを利用したんですが、まあタクシー運が良くて。

      まず、救急車で東銀座の病院に運ばれ診療後木場に戻るまでさすがに電車はキツいので同伴してくれた友達のしょうこちゃんとタクシーをひろったんです。

      もう、この運転手さんが素敵な方で、搭乗の際に「ゆっくりで!ゆっくりで大丈夫ですよ!」
      走行中も「揺れちゃってすいません!大丈夫ですか!?」降りる際も「私に何かお手伝い出来る事はありませんでしょうか!?なんなりとおっしゃって下さい!」挙げ句に支払いで端数の90円はオマケしてくれちゃってました。

      そして明けて昨日。
      ジャッキーの新作「ライジング・ドラゴン」のキックオフイベントの為、会場の飯田橋まで行かねばならないと。で、駅から会場まで松葉杖だとかなり距離があるので、助っ人に来て下さった俳優の栄島さんとタクシーに乗って飯田橋へ。

      今度は仕事中、運転しながら気づく街の風景や季節の移り変わりや自然と人の関わり方、そしてわがままな人の性など、まあ、会場に到着するまでおもしろい話しを展開してくれた。

      そしてイベントが終了して、今度は帰りのタクシー。

      まあ、ここまで当りの運転手さんが2度も続くと、この運転手さんは当りかな?なんて思ってしまう。
      見た感じの印象はちょっとオカタイ感じ。歳は60代後半って感じ。

      が、走り出してすぐに運転手が「今日は暑かったですね〜暖房消し忘れちゃって起きたら汗びっしょりで〜苦笑。」と話し始めた。
      お、これは当りっぽい?と思う間もなく運転手さんは色々話し出してくれた。

      その昔呉服屋を三つも営み年収は6000万。
      奥様には50万もするとびきりの指輪をプレゼントしたそうな。
      毎晩高級クラブで飲み歩き一晩で30万使うなんてザラだったとか。
      だけどバブル崩壊と着物の重要が減り倒産。銀行に全て持って行かれるも飲食店を経営。
      が、それも長くは続かず閉店へ。華やかだった生活は消え去りその頃生まれて初めてホッピーなるものを飲んだ。そうして始めたタクシー運転手。

      今じゃ一晩で使っていた30万を稼ぐのに毎日働いても届かないとか。
      夜間タクシーのため生活も昼夜逆転。
      奥様も数年前、先に旅立たれてしまったらしい。

      それでもいまだに帰宅後独りで一杯ひっかけるのが楽しみなんだとか。

      俺が「贅沢に馴染むのは早いんだけど、そこから戻るのって凄く大変ですよね〜。慣れるまで大変だったんじゃないんですか?」と尋ねた。(俺も十代の頃家の都合でもの凄い変化を経験したので)

      すると運転手さんは「慣れたのはっここ2〜3年前からですかね〜・・最近は紙パックのお酒を飲んでますが、あれは未だに慣れませんねぇ。ウィスキーが好きだけど、今の給料じゃねぇ苦笑 もう何年も飲んでませんよ。」と、ちょっと淋しそうに言った。


      その時「あ。」と思い出した。
      そういやゴリスポでパーティーやった友達がいらないからってウィスキー置いてったじゃん!
      しかもレイさんいわく決行良い酒だって言ってたじゃん!

      俺、ちょっと飲んだけどまだ残ってたはず!

      そんなことを思い出したところでちょうどタイミング良くゴリスポに到着。
      支払いを済ませ、運転手さんに「もしかしたらなんすけど〜」と前置きをして待ってもらい、ゴリスポのカウンターに戻ると、あった!美味しい(と言われる)ウィスキー!

      急いでタクシーに戻ると運転手さんが立って待っていた。

      これ、もう少ないけどあっても俺飲まないんで!と手渡すと、両手で受け取り「今日終わって明日の朝に飲ませていただきますね!」と言って帰っていった。


      事故ってしまったのは身体も財布も痛いが、怪我で動けなければタクシーも使う事もなかったわけで、なんだか不幸中の幸いの幸いの部分がずいぶんデカくて、思わず感謝な体験をさせていただいてしまった。

      タクシー。ドラマティックだな〜。
      | - | 23:15 | comments(5) | trackbacks(0) | pookmark |
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